医療法人社団ルーチェ会 Bene浅草 健診クリニック 様
センター長の直林奈月先生に婦人科外来診察でのKAMPO365worksのご活用方法などを伺いました。
患者さんの年齢層やどういった場合に漢方薬、KAMPO365worksを活用されているのか教えてください。
プレ更年期〜更年期の患者さんが多いので、年齢層は30代後半から50代くらいでしょうか。
プレ更年期の場合はホルモン補充療法の一歩手前の患者さんに、更年期の場合は多愁訴の患者さんに漢方薬を処方する機会が多いですね。更年期症状でお困りの患者さんは、市販のサプリメントや婦人科の王道処方(当帰芍薬散、加味逍遙散など)を既に試されているケースもあって、「次はどの治療を提案しよう…」と悩むことがあります。上記のような場合や患者さん自ら漢方薬での治療を希望されている場合にKAMPO365worksを活用しています。
KAMPO365worksはどういった診察動線で使用されていますか?
診察室でKAMPO365worksの問診票にアクセスできるQRコードを患者さんにお渡しし、一度待合室に戻って回答してもらっています。このタイミングでホルモン検査などの別室で行う検査を実施し、全て完了したら診察室に戻ってきていただくような流れです。
患者さんからの反応はいかがでしょうか。
患者さんには「あなたにぴったりな治療法を見つけるために漢方の問診をやってみましょうか」とお声かけをしていて、今のところ断られたことはないですね。体質に合った薬剤を提案できることをお伝えすれば、問診にも真剣に取り組んでいただけています。
患者さんの中には言いたいことを全部伝えきれないまま診察が終わってしまう…という方もいらっしゃると思います。40問の問診を通じて困っている症状やご自身の体質を医師と共有できることで、患者さんの満足感UPにもつながるのではないでしょうか。
KAMPO365worksのご使用感、導入による効果などあれば教えてください。
患者さんに答えていただく問診の設問はわかりやすいですし、医師が見る結果画面の操作も簡単なので使いやすいです。日々改良されていて、どんどん使いやすくなっています!
一番の導入効果は、私自身が感じていた診察時のストレスを軽減できたことです。
更年期に起こる症状は千差万別なので、全ての人にあてはまる治療法はありません。あれこれ試してみたのになかなか改善されない時は頭を抱えていましたし、この悩む時間をストレスに感じていました。KAMPO365worksを活用することで薬の選択肢を増やすことができ、悩む時間も圧倒的に減ったように思います。
また、使っている中で感じたメリットは、診察しながら漢方薬の患者さん像を学べることです。東洋医学会の公知情報を基に作成されたソフトウェアなので、東洋医学会非専門医の私でも自信をもって漢方薬を処方できるのはとてもありがたいです。患者さんの「証」をもとに表示される候補漢方薬には、メジャーではない処方が出てくることもあります。「この処方はこういう人に使うのね!」と実臨床の中で漢方を学びながら処方経験を積めるので、似たような体質・症状の患者さんが来院された際にその経験を活かした治療を行うことができますよね。
最後にひとこと
当院は最新の検査機器を取り揃えている健診クリニックですが、一般の婦人科外来も実施しています。器質的異常が見当たらない場合、KAMPO365worksを活用し、患者さんの体質に合わせた漢方治療も実施しています。今後も身体のことをなんでも相談できる「かかりつけ医」として社会貢献していきたいと考えています。
【クリニックのご紹介】
予防医療に注力し、健診結果から個々人にあった生活習慣の実践をサポートされています。健診でもし何か異常が見つかれば二次検査や治療、アフターフォローまで一貫して産婦人科専門医が担当する、駅直結のアクセス良好なクリニックです。